時効

お金ってなんだろうといつも考えます。昼飯をハッピーターンの袋タイプで済ませている身分と致しましては、子供達の「セットの他にマックシェイクも飲みたい」発言を聞くと、薄目で遠くの新幹線車両基地を見ながら ハッピーターン食ってる意味あんのかな? と考えますし、子供達以上にセットの他に単品でダブチを頼む姿はヤケクソではございません。いわゆる憑依、ダブルチーズ佐藤の生霊の仕業でありましょう。

さて、このダブチ佐藤こと圭太さんには一万円の貸しがあります。飲みの最中にムズムズしてきて「オレ大将軒食べないからさ!その間マンチェスターでパチンコしてるからさ!」と満面の笑みで説明が始まり、「この前帰りに吐いたじゃん?大将軒美味くないんだよね」と続き、最後に「お願いしやす!」と言うもんですから一万円を貸したんですが、それがコロナ前の出来事です。それ以来会ってません。

仮に、この借金に対して圭太さんが時効を主張したとしましょう。債権は、「債権者がその権利を行使することができることを知った時から5年」または「債権者がその権利を行使することがてきる時から10年」を経過したときは時効によって消滅します。崩して説明すると、お金を返してもらえる権利は、貸した人が「返してよ」って言えることを知ったときから5年、又は「返してよ」って言えるときから10年経つと時効で消滅しちゃうんですね。「知ったとき」って何?って方もいると思いますが、お金の貸し借りって返済時期を予め決めてるパターンが普通ですよね。3年後返してね とか事業が軌道に乗ったら返してね とかです。その状況で、「あ!もう返してもらえる時期やん!」って知ったときから5年です。ただ、これだと「オレ知ったの昨日だし!」って20年後に主張されてもキツイので、知らなくても「返してよ」って言える状況が10年続いたら時効です。

では実際に「借りた一万円時効だよね?」と言われた場合にチンマンどうしましょうって話ですが、これは皆さんにもぜひ憶えてほしいんですが、時効は勝手に成立しません。「援用」しなければならないのです。援用とは、債務者(借りた人)が債権者(貸した人)に「時効なのでお金返しません」と伝えることです。これは口頭で行っても構いませんが、言った言わないの話になるので、普通は援用通知書を内容証明郵便で相手に送ることで証明になります。この手順を踏んでいないのなら「えっと~…援用されてないっすね~。いや、聞いてないっすね~…」で逃げられます。他にも「利息の500円だけでもいいっすか?それで唐揚げ頼んでみんなで食っていいすか?」と言って利息を払わせることで、債務の承認となり時効が更新され、また新たに5年の時間を刻み始めます。とまぁ時効を防ぐ手段はいくつかあるんですが、それを友人に向ける気はありませんし、圭太さんも踏み倒す気はないでしょう、音信不通ですが。全国200万人のチンマン教信者による家凸、尊師によるチン凸、近所でのビラ配り、グランドマザーによるビラめくり、この辺の不利益を考えれば正直に返したほうが身のためだとわかるはずです。

皆さん、金の貸し借りはやめましょうね。仲の良い友達同士でパチンコ行くから2~3万とかならどんどんやっちゃっていいですが、知り合い程度の関係性での借金はただのアホですから、考えて行動しましょうね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

東北の某都市の零細企業で働く窓際びんびんサラリーマン。
幼少の頃から霊感の強い母方実家の人間や幽霊屋敷に住む友人などに囲まれて過ごすが、本人に霊感なし。
代表作「ボウィンマンの一言物申す」

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次