今や「聞いたら自殺する」という都市伝説になった「暗い日曜日」っていう曲知ってるかな?
日本でも何度かカバーされている曲なんだけど、日本で自殺者が出たっていう話聞かないんだよね。
そこでどうして都市伝説になったのかを一緒に検証してみないかい?
暗い日曜日とは?海外では自殺ソングとも言われている!
暗い日曜日を聴いたことがないだって!?じゃあとりあえず、暗い日曜日を一緒に聴いてみようじゃないか。
https://www.youtube.com/watch?v=Fkos6emRph0
どうして暗い日曜日が海外で自殺ソングって言わているか知っているかい?
これにはちゃんとした理由あるんだ。
1942年の2月に、ハンガリーにあるブタペストで警察がジョセフという靴屋の主人の自殺を調べていたんだときのことなんだけどね。
遺書の中に走り書きでとある曲の一節が書かれていたんだ。
一般的に自殺する人や悲壮感で胸がいっぱいになってしまった人が、歌の歌詞を引用したりして自分の気持ちを表現するのは珍しいことじゃないよね。
でもこの時だけは違ったんだ。
実はジョセフが自殺したときの遺書に引用していたのは「暗い日曜日」の歌詞だったんだよ。
しかも、ジョセフが死ぬ前に17人もの人間が、暗い日曜日に関連する自殺をしていたっていうんだよ。
1人や2人ならまだ偶然で済ませられるけど、さすがに17人ともなると……歌のせいで自殺したとも考えたくなるよね。
一人で聴いていて暗い気持ちになってしまったから自殺っていうならまだしも、バーでこの曲を演奏したら聴いていた男性2人が突然拳銃で自殺したっていうこともあったそうだよ。
他にも暗い日曜日のレコードを抱きしめて入水自殺したとか、初老の紳士がバーで暗い日曜日をリクエストしてすぐ、店の外で拳銃で自殺もしているんだよ。
まるで何かにマインドコントロールでもされているかのようだよね。
世界各国で放送禁止にまでなった!
誰もが当初は暗い日曜日が原因で自殺だなんて考えもしなかったから、警察も軽くみていたんだよ。
でもね、さすがに暗い日曜日に関連する自殺者が増えている現象を否定することもできなくなってしまっていたようだよ。
結局、ブダペスト警察は暗い日曜日の販売と演奏を禁止するんだけれども、時はすでに遅し。
なんと、禁止される前にすでに海外に輸出されてしまっていたんだ。
そして、海外でも暗い日曜日を聴いた人が自殺してしまっている。
ん?どんな自殺方法なのかって?
悪趣味だなぁ…。
まぁ、知っている範囲の話をいくつか教えてあげるよ。
- ベルリンじゃ首を吊った女性の足元に暗い日曜日のレコードがあった
- ニューヨークでは自殺した女性が、遺書に暗い日曜日を自分の葬式で流すことをリクエストしている
- ローマで浮浪者が口ずさんでいた暗い日曜日を聴いた少年が、浮浪者に有り金全てを渡して、河に飛び込んでしまった
こんな感じだよ。
ただ、首つりに関してはもしかしたら暗い日曜日が自殺ソングっていうのを逆手にとって、殺されたっていう可能性も捨てきれないけどね。
この結果、暗い日曜日は「自殺の聖歌」って言われるようになってさ、当然輸出された各国も慌てるよね。
イギリスのBBC放送が暗い日曜日の放送を自粛してから、アメリカでも放送を自粛しはじめてるんだ。
フランスじゃ、ラジオ局が心理学者に暗い日曜日を聴くことで一体どんな影響があるのかを調べたんだけれど、理由はさっぱりわからなかったそうだよ。
自殺騒動が落ち着いてから、BBCは歌詞のない音楽だけの暗い日曜日を放送したんだけれど、自殺者が出てしまったっていうから、歌詞よりは曲に問題があるんだと思う。
暗い日曜日が作られた背景とは?
ここまで来ると作詞や作曲をした人の呪いでもかかってるのか、悪魔の力を借りてヒットさせてその見返りで聴いた人の魂を奪っているのか、っていうような疑惑も出てくるよね。
この曲を作詞したのはハンガリー人で、シェレッシュ・レジューというごく普通の作曲家だよ。
作詞はヤーヴォル・ラースローっていう8 O’clock Newsで犯罪レポーターをしている人だったそうだ。
作詞のヤーヴォルに関しては詳細が不明だけれど、作曲のシェレッシュに関しては少し当時の情報をつかむことができたよ。
シェレッシュはこの曲を作曲したとき、失恋してその体験をもとに曲を作ったそうだよ。
で、あまりにも私的な曲になってしまったために公にする予定はなかったそうだよ。
この曲を聴いた当時の音楽関係者は、この曲は「悲しみではなく底なしの絶望」というような表現を使っていたくらいだから、当時は相当ダークな曲という位置づけだったみただね。
作曲者の彼女が死亡し、作曲者自身も自殺している!
暗い日曜日を公開すると、意外にも大ヒットしたんだよねぇ。
ほんと不思議だけど。それで元恋人とよりを戻したかったシェレッシュは、元恋人に連絡してしまうんだけど、翌日にその元恋人が服毒自殺しているのを発見されるんだよ。
遺書には暗い日曜日とだけ書かれていたそうだ。
そして、最後には作曲したシェレッシュ自身も1968年に69歳の誕生日を迎えたばかりだというのにアパートの窓から飛び降りて自殺してしまった。
とっても嫌な終わり方だよね。
暗い日曜日の和訳ってどんななの?
暗い日曜日はフランス語なんだよねぇ…。
さすがにフランス語は勉強してないんで、他サイトから引用して紹介するね!
暗い日曜日
両腕に花をいっぱい抱えた
私は私達の部屋に入った
疲れた心で
だって、私にはもう分かっていたのだ
あなたは来ないだろうと
そして私は歌った
愛と苦しみの歌を
私は一人ぼっちでいた
そして声を殺してすすり泣いた
木枯らしがうめき叫ぶのを聞きながら
暗い日曜日
引用元:Stoned Brain Returns
暗い日曜日っていうのは、たぶん作曲者のシェレッシュが失恋した日が日曜日だったんだろうね。
「私たちの部屋」っていうからには、別れるまでは一緒に住んでいたんだろう。
他に帰る場所がないから、家で一人で歌って泣いてた、ってとこかな。
悲しさがひしひしと伝わってくるね。
苦しさに耐えかねたら
私はいつか日曜に死のう
生命の蝋燭を燃やしてしまおう
あなたが戻ってきたとき
私はもう逝ってしまっているだろう
椅子に座ったままで
目を見開いて
その瞳は
あなただけを見つめている
でも、どうか怖がらないで
私はあなたを愛しているのだから
暗い日曜日
引用元:Stoned Brain Returns
失恋で心の苦しみに耐えられなくなったら、別れた日曜に死のう、恋人が戻ってきたときにはもう自分は死んでいるって超マイナス思考。
しかも椅子に座ったまま目を見開いてって、服毒自殺でもするつもりだったんだろうか…?
でも逆に考えれば、それだけ相手のことを愛していたってことだよね。
暗い日曜日の日本語歌詞は?
さてさて、暗い日曜日は自殺ソングと言わてれているけれど、そんなことを気にもせずにカバーしている勇者たちがいるんだ!
日本でも何人かカバーしているんだけれど、今回は美輪明宏さんのカバーしたときの歌詞を紹介するね!
愛と苦しみの唄をつぶやき
二人暮した部屋にもどる
腕に花を山と抱えて
私を捨てたあんたの為に
声を殺してむせび泣くの
あらしのうめきを聴きながら
暗い日曜日
待って待って待ち疲れたら
ある日曜の午後に死のう
死んでも開(あ)いてる私の目をみて
どうか恐れないで欲しいの
それはやっと帰ってくれた
愛(いと)しいあんたを観るために
開(ひら)いてるんだから
その目はあんたに告げてるだろう
生命(いのち)よりも愛していたと
SOMBRE DIMANCHE
黒い日曜日/作詞・訳詞:美輪明宏 作曲:Rezso Seress
そして美輪明宏さんがフランスのシャンソン歌手ダミアさんについてと、暗い日曜日について語っている動画があったので掲載しておくよ!
ちなみにヴィジュアル系バンドのR指定の暗い日曜日は、歌詞の内容からいってたまたまタイトルが同じになっただけだと思う。
あと人間椅子の暗い日曜日も、歌詞の内容を見る限りではこの暗い日曜日とは関係ないと思う。
暗い日曜日を日本でカバーした人は誰?
黒い日曜日の日本語の歌詞紹介の所でも少し触れたけれど、日本人でもカバーしている人が何人かいるので紹介するよ。
暗い日曜日をカバーした歌手たち
- 淡谷のり子
- 榎本健一
- 東海林太郎
- 越路吹雪
- 美輪明宏
- 戸川昌子
- 岸洋子
- 金子由香利
- 夏木マリ
- 加藤登紀子
- 阿部薫(サックス奏者)
とまぁ、日本だけでもこれだけの人がカバーしているなんて驚きだよね!
漫画や映画のネタにもなっている!
ちなみに暗い日曜日ネタは浦沢直樹さんのマンガ「パイナップルARMY」なんかでネタに使われていたりする。
そして暗い日曜日の歌詞を元にした映画も作られているよ。
サックス演奏者阿部薫が自殺している!
淡谷のり子さんとか、夏木マリさんとか、有名な人だし誰も自殺してないじゃん?って思うよね?
でもね、サックス奏者の阿部薫さんは1978年に睡眠薬で自殺しているんだけれど、自殺なのかはわからないままなんだ。
そして奥さんで作家の鈴木いづみさんは6年後に首つり自殺しているんだよね。
単なる偶然なんだろうか?
逆再生するとヤバイのは本当?
暗い日曜日の自殺の話が広がったせいなのか、一部で逆再生のほうがやばいっていう話があるんだよね。
昔はYouTubeに逆再生バージョンがUPされていたんだけれど、今はニコニコ動画にしかないみたいだよ。
聴いてみたんだけれど、やばいっていうか、なんだか気持ち悪いっていう感じしかしなかったな。
ただ、精神的にひどく落ち込んでいるときなんかに聴くと、戻ってこれなくなって自殺しちゃう人がいてもおかしくはないかな?って感じだよ。
自殺の原因は何だったのか?
最終的に気になるのは、自殺の原因だよね。
カバーした人や演奏した人でも無時な人は多いし。
自殺について位はいくつかの仮設があるんだよ。
周波数
音には周波数と言うものがあるのは知っているよね?
実箱の周波数、モノによっては人に不快感を与えるのがあるんだ。
作者が意図していなかったにせよ、人を不安にさせて場合によっては自殺に導いてしまう周波数が入っていたのでは?っていう疑惑があるよ。
ただこれも、きちんと計測されているわけじゃないから仮説にすぎないし、この説があっているならもっと自殺者が出ると思うんだよね。
戦時中だったから自殺者が多かっただけ
周波数の次に可能性が高いのが、時代背景だね。
当時は戦時中で不況真っただ中、誰しもが不安で押しつぶされそうになっていて、うつ病の人や精神を病んでしまった人が多くいてもおかしくない。
そんな時にたまたま暗い日曜日が発表されて、さらに落ち込んで将来に希望が持てなくなって自殺したっていう説さ。
この説なら悪魔だ呪いだといった非現実的なものよりも信ぴょう性があるよね。
曲に呪いがかけられていた
この説はかなり可能性が低いと思うけど、一応ね?
作曲者が失恋直後に作ったうえに、作曲者自身も「私的な曲」って言っている。
自分と別れた恋人に対しての執着心や失意から意図せず曲に呪いがかかってしまったっていうのが、自分が考えたオカルト的な説明。
意図していないから相手はランダム、曲と波長があってしまったがゆえに、歌詞や曲に飲まれて自殺してしまったんじゃないかな?
まとめ
結局のところ、暗い日曜日が発売された当時になぜ続けて自殺者が出たのか、なぜこの曲なのかというのはわからずじまいなんだ。
YouTubeなんかで原曲の動画が上がっていて、今は誰でも聞くことができる状態になっているけれど、暗い日曜日で自殺なんて聞いたことないだろ?
あんまり信用しすぎて、怖くなって死ぬって思いこみで…っていうのもあるかもしれないけれど、この手のうわさはあまり信用しないほうがいいだろうね。
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