6月某日、僕は取材の為、宮城県を訪れた。

重機リース会社に務める加藤辰彦さん(40)は、20年前に幽霊が関係する事件に遭遇した。

是非とも当時の様子を伺いたいとの僕の取材要請に、加藤さんは快く応じてくれた。

今回は、加藤さんはじめ、一緒に笹谷峠で心霊体験をした友人たちの実名、顔写真も掲載の許可が頂けた。

実に貴重な心霊体験ドキュメンタリーインタビューになるはずであったが…。

笹谷峠という宮城県の心霊スポットとは?

宮城県と山形県の県境にある。

冬季期間は通行止めになり、夏も多くの人は笹谷~関沢までの間は、峠の険しさゆえ、高速道路を通る人が多い。

宮城県人には有名な心霊スポットである。

笹谷峠で日本兵の幽霊に出くわした加藤さんの話

チン・マン彦
お休みのところすみません。
加藤さん
いえいえ、日曜は意外と暇なんですよ。子供達ももう大きいですからね。

加藤さんは3人の子供に恵まれ、一番下の子供は中学生である。

少し雑談した後に僕から切り出した。

チン・マン彦
当時の話を伺ってもいいですか?
加藤さん
はい。当時は・・・私の結婚式が間近に迫っていた時期ですので、あれからもう20年になるんですね。まだ20歳だった私は、今でも付き合いのある地元の友人と、夜中に笹谷峠へ出かけたんです。

笹谷峠は宮城県と山形県の県境にあり、国道286号線が通っている。

心霊スポットとしても有名で、カーブを曲がりきれずに事故死した方の霊が出るという噂がある。

加藤さん
結婚したら当分遊べなくなると思って、最後にみんなで肝試しに出掛けたんですよ。でも、峠に着いたはいいんですが、私は得体の知れない恐怖に襲われて、車から降りられませんでした。
チン・マン彦
加藤さん以外はみんな外に?
加藤さん
4人で行ったんですが、もう1人、丹野ってヤツも残ってたんです。

丹野さん

そして、丹野さんが何かに憑りつかれる…

加藤さん
最初、丹野は俯いていたので、眠いのかと気にもしていなかったんですが、ブツブツ何かを呟きだしたんです。
チン・マン彦
なんて言っていたかわかりますか?
加藤さん
すみません、聞き取れませんでした。ただ、どんどん声が大きくなっていって、これは変だぞって思ったと同時に、丹野は叫びながら車から飛び出していったんです。
チン・マン彦
はぁぁ・・・なんか凄いですね。その後の丹野さんは?
加藤さん
丹野が叫びながら外に出たことで、外にいた2人はびっくりして逃げました。私も丹野を追いかけるように車を出たんですが、橋の上で葉坂って友人が丹野に掴まったのが見えたんです。

葉坂さん

葉坂さんが橋の上から落されそうになる…

加藤さん
丹野は叫びながら葉坂の首を絞めて、橋から落とそうとしました。
チン・マン彦
ええ!!葉坂さんは落とされちゃったんですか?
加藤さん
それが、葉坂ともう1人の志賀は花火の準備をしていたところだったんですよ。

志賀さん

志賀さんがまさかの除霊を…

加藤さん
運よく葉坂は打ち上げ花火16連発を手に持ってたんです。落とされそうになりながらも、花火に火を点けて、丹野の腹に当てました。花火は丹野の腹に至近距離でポン!ポン!ポン!と炸裂したんです。かなり大きな音でした。
チン・マン彦
・・・・。
加藤さん
花火を至近距離でくらった丹野は後ろによろめきました。そこで私が後ろから丹野を羽交い絞めにしたんです。この辺りからみんなの目が、なんでしょう、エロ目っていうんですか?みんなあの目になったんですよ。
チン・マン彦
はぁ・・・
加藤さん
そうしたら、志賀が織田無道のマネを始めまして、「日本兵の霊が取り憑いておる」なんて言うんです。そして、「出ていけー!!」と叫びながら羽交い絞めにされた丹野のおでこをバチーン!と掌底したんですね。わかります?掌底。獣神サンダーライガーがやる、アッパー気味の掌底。
チン・マン彦
はぁ・・・
加藤さん
おでこを掌底された丹野はガクっと前のめりに倒れそうになりましたが、それを葉坂と私が支えました。志賀無道の除霊はまだ続きます。「えぇぇぇぇい!!えぇぇぇぇい!」と叫びながら背中を擦りました。
チン・マン彦
普通に志賀無道って言ったなぁこの人…。
チン・マン彦
それで、丹野さんは正気を取り戻したんですか?
加藤さん
えぇ治りましたね。「辰彦オレどうだったぁ?」って聞いてきたんで、ホントに何も覚えていないみたいでしたね。

笹谷峠の心霊を除霊した【志賀無道】とはいったい何者なのか?

チン・マン彦
あの…志賀さんって何者なんですか?
加藤さん
普通の大学生でしたよ、当時は。頭がよかったので、どこかの研究所に就職しました。
チン・マン彦
なんで日本兵だとわかったんですか?笹谷峠と日本軍や戦争は何か関係しているんですか?
加藤さん
志賀無道曰く、、、
志賀無道
目が日本兵だった。
加藤さん
と言っていました。
チン・マン彦
?????
チン・マン彦
志賀さんには最近お会いになりました?
加藤さん
正月に会ったときに、眼帯していたので、「どうした?」って聞いたら、東南アジアの水質の調査で、向こうの人の下水を機械で調べるときに、誤って水が跳ねて目に入っちゃって、おもわず「あ!!!」って叫んだって言ってましたよ。めちゃくちゃ腫れたみたいです。ウケますよね、あいつ

笹谷峠で心霊体験をした他の仲間はその後、霊障等はあったのか?

チン・マン彦
・・・そうですか、他のみなさんは元気なんですか?その後に霊障などで苦しんだ方はいらっしゃらなかったんですか?
加藤さん
みんな元気ですよ。この前なんか飲み屋で1人がコンドーム被りましてね。当然破けたんですが、ちょうどサッカー選手の髪の毛を固定するヒモみたいにゴムがおでこんとこに残ったんですね。んで、自然と大久保コールが巻き起こったんで、ゴール決めた後に飛行機ポーズで揺れながら戻ってきましたよ。
チン・マン彦
わかりました。本日はありがとうございました。
加藤さん
え?もう終わりですか?
チン・マン彦
はい。ありがとうございました

まとめ

加藤さんから聞けた話は大変興味深いものだった。

関係のない地に現れた日本兵の幽霊。

素人による除霊。

別れ際に加藤さんが、

加藤さん
まだまだ幽霊の話たくさんありますよ!

とニヤニヤしていたので、「もう結構です」と断った。

そして僕は宮城の地を離れた。

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AGENTこの記事をかいた人

チン・マン彦

東北の某都市の零細企業で働く窓際びんびんサラリーマン。 幼少の頃から霊感の強い母方実家の人間や幽霊屋敷に住む友人などに囲まれて過ごすが、本人に霊感なし。 代表作「ボウィンマンの一言物申す」