カン男

勘違い男、通称カン男。ちんまん教に寄せられたカン男のお悩みをご紹介します。

ヤエという3つ下の後輩がいます。バイト先のコンビニが一緒で、伴都美子に似ているかと思えば(よく言われると自分で言ってた)、性格は女性らしくなく「よ!」とか「オス!」とか挨拶するような感じで、年上からは男女問わず可愛がられていましたし、お客さんにも気に入られて店の看板娘的な存在でした。

ヤエがバイト先に入ってきてすぐに、田舎のコンビニよろしく大きな蛾が店内に入ってきたことがありました。なんとかビニール袋で捕獲し、あえてヤエに捨てさそう「ホレ」と差し出すと「やめてよー、マン君やってよw」とタメ口。今では何とも思いませんが、当時は後輩のタメ口に驚いてちょっと笑いましたし、他のバイトの先輩には敬語を使う姿を見て、カン男メーターが0から1に上昇。

数日後、店長が鈴鹿へ行くので僕が朝7時から夜7時までシフトに入った日がありました。その日ヤエは法事で休みだったんですが、前の日に「差し入れ持ってくよ。法事の料理」と言うので、カン男メーターが3に上昇しながら「あぁ…まぁ期待しないで待ってるよ」と返しました。しかし結局ヤエは来ず。というか疲れてそんなことも忘れて7時ビタで速攻帰りました。翌日に他のバイトが言っていたんですが、ヤエは7時過ぎに料理を持ってやってきて、シフトに入っていたオーナーの息子と空手無差別級3位が食べたそうです。まぁそれは別にいいんですが(忘れてたんで)、その後に「あの料理はマン彦に持ってきたらしい、ヤエはマン彦が好きなんだー!」とオーナーの息子が騒ぎ出しました。メーターは一気に4、5、6と上昇。僕は「んなことないっすよ~」とオイオイ頼むぜ参ったな~の顔をしていたんですが、オーナーの息子が「クリスマスは昼間は彼女と会って、夜はヤエと会うんだろ~」と茶化してくるので、7、8、9、10、ピー!!とメーターを振り切りながら「勘弁してくださいよ~」とご満悦だったのを憶えています。

しかし、あってはならないことが起こります。1ヶ月後、オーナーの息子とヤエが付き合ったのです。皆さんわかりますか?今世紀最大のピエロの誕生です。チンマンの怒りはそれはそれは凄まじく、オーナーの息子を夜道で「生きては帰れませぬぞ」と浣腸を喉まで刺してやろうかとも思いましたが、「そうだよね…そうなるよね…」とピエロは背中を丸めて帰ったのでした。

おそらくヤエは人懐っこい性格から、チンマン差し入れ事件のようなカン男の製造を各地で何度もしてきたのだと思います。他にもちょいちょい僕のカン男メーターが上がる出来事がありましたが、列挙していたら自分がキモく思えたので止めておきます。が、最後に一つだけ。最近幼稚園でヤエと会ったんですが、別れた旦那との子供の名前が僕の名前に似てんのよね~。はい、キモ男でフィニッシュ!!

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この記事を書いた人

東北の某都市の零細企業で働く窓際びんびんサラリーマン。
幼少の頃から霊感の強い母方実家の人間や幽霊屋敷に住む友人などに囲まれて過ごすが、本人に霊感なし。
代表作「ボウィンマンの一言物申す」

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