パカおじ

パーカーおじさんというパワーワードが生まれた肌寒い朝でございますが、皆様お体の調子はいかがでしょうか?年が明けたら42歳厄年。あの鳥肌実の廃人演説の年齢になりますが、バリバリのパーカーキッズでございまして、妹尾ユウカか あおちゃんぺかわかりませんが、この方々からすると、わたくしはもっと酷い格好をしております。

「朝起きて、窓から手を出して、笑うよね」こう語った少年は、常に寒さと戦っておりました。ファッションは気候との戦い。真冬でも雪駄で移動していたので、美容室の待合室でお婆ちゃんに「寒ぐねぇのっしゃ?」と声をかけられる始末。和柄に取り憑かれた大学時代はクロップドヘッズをよく着ておりましたが、流行っていたとはいえ金色のシャツに鶴が飛んでいる様子は控えめに言ってバカ殿。それを着こなす自分を誉めてあげたい、有森裕子さんはそう言って微笑みました。

和柄は25歳くらいまで続くのですが、途中で恥ずかしくなったのか、アメカジへとシフトしていきます。ここで頭を悩ませたのがサイズ感。アメカジはサイズを間違うと中学生みたいな格好に見えてしまうのです。なのでよりスタイリッシュに。それはツンツルテン時代の到来でした。「上がでかいヤツはダサい」その思想には、漫画クローズ・ワーストのキャラ達が、ベルトが見えるか見えないかのシャツのサイズで活躍していたことにも原因がありました。漫画のキャラに影響される25歳。アメカジブームはその後10年続きます。

いい加減デニムやベルトが面倒くさくなってきた中年のおっさんがそこにいました。世間のオーバーサイズブームも手伝って、格好はどんどんラフに。通勤が電車になり、お勉強道具を持ち運ぶためにリュックを背負うようになると、インドアで外出はパチンコ屋くらいなのに格好だけはアウトドアになっていきます。最初は「ノースフェイスはないわ~。イオンの休日ノースフェイスだらけやん」と言っていたにもかかわらず、ゾゾゾの長尾君が着ているのを見て「一周回って逆にノースフェイスよね」と結局は一着買う始末。アメカジとアウトドアの融合期となります。

「パジャマみたいな格好してるね」社長はそう言いました。上下グレーのパーカーとスウェットパンツ、昨日は完全に部屋着で仕事をしていました。それにマウンテンパーカー着てリュック背負ってこんにちは。一番ラクです。たまにゾゾゾでアクセント。

パーカーおじさんよりも酷い部屋着おじさん。もう手遅れですかな?

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この記事を書いた人

東北の某都市の零細企業で働く窓際びんびんサラリーマン。
幼少の頃から霊感の強い母方実家の人間や幽霊屋敷に住む友人などに囲まれて過ごすが、本人に霊感なし。
代表作「ボウィンマンの一言物申す」

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