母親の胎内にいる時から、2人だけの濃密な時間を過ごしてきた双子。
遺伝子、心理学など多方面から研究されていますが、まだまだ謎の多いどこか神秘的な存在でもあります。
そんな双子たちにまつわる不思議なエピソードをご紹介します。
双子にまつわる不思議な話5つ
肌の色が違う双子
父親が白い肌のイギリス人、母親が褐色の肌を持つジャマイカ人を両親にもつ双子の姉妹、ルーシーとマリア。
間違いなく双子なのですが、ルーシーの肌の色は白く瞳は青。
マリアの肌の色は褐色で、瞳の色は濃い茶色をしています。
双子で肌の色が違う確率は100万分の1といわれ、大変稀なケースなのだそうです。
外見が全く違うため、他人に双子だと話しても信じてもらえず、2人は出生証明書を常に持ち歩いているそうです。
双子の母親が同じ日にそれぞれ双子を出産
アメリカに住む双子の姉妹が、同じ日に男の子の双子を出産しました。
姉妹は、排卵誘発剤を使ったわけでもなく、自然に妊娠、出産を迎えたのだそうです。
この不思議なケースも100万分の1の確立といわれています。
そろって生まれ変わった双子
イギリスの双子の姉妹、11歳のジョアンナとジャクリーンは、いつものように日曜日の礼拝に出かけました。
しかしその帰り道、2人は車にはねられ亡くなってしまいます。
同時に2人の子供を失った両親はひどく嘆きますが、夫は2人は生まれ変わって戻ってくると強く信じていました。
1年後に妻が妊娠すると、夫は2人が帰ってきたと喜びます。
やがて本当に双子の女の子が生まれ、その体に亡くなった姉妹と同じ傷跡やあざを見つけると、夫は生まれ変わりを確信します。
双子が生まれてすぐに引っ越した一家は、2人が3歳のころに同じ土地へ戻ってきます。
それまで妻は、生まれ変わりについて半信半疑でしたが、信じざるを得ない出来事が起こります。
知るはずのない自分たちが住んでいた家や、亡くなった双子が遊んでいたブランコの場所、人形の名前を知っていたのです。
こういった不思議な現象は6歳まで続き、その後は止んでしまったそうです。
シンクロする双子
アメリカのオハイオ州で、生まれたばかりの男の子の双子が別々に里子に出されました。
それぞれの家庭は全く接点はなく、自分たちが双子だということは知らずに育てられました。
この2人が不思議では片づけられないようなシンクロをみせていきます。
- 名前は「ジェイムス」
- 結婚した女性の名前は「リンダ」
- 「リンダ」との子供の名前は「アラン」
- 「リンダ」と離婚し、再婚した相手の名前は「ベティ」
- 飼い犬の名前は「トーイ」
- 初めの職業は保安官補。次にガソリンスタンド。その次はハンバーガーショップ。
- 爪を噛む癖
- 不眠症の経験がある
- 18歳で片頭痛を発症し、同じ頃に症状が治まる。
- 心臓の持病
- 同じ銘柄のタバコを吸うチェーンスモーカー
- 趣味は日曜大工
2人は39歳の時に再会し、その後も仲良く連絡を取り合っているそうです。
2人の世界に生きる双子
イギリスに生まれたジューンとジェニファーの双子の姉妹。
幼いころの彼女たちは、周囲から孤立し、家族とさえもほとんど会話をせず、2人にしか通じない言葉で会話をしていました。
思春期になると、お互い競い合うように、男、酒、シンナー、放火へと手を染めていきます。
現行犯逮捕され裁判にかけられた2人は、精神病の囚人が入る、高度警備なブロードムア収容所に収監されます。
お互いを憎しみ合い、離れていると相手だけがいい思いをしているのではないかと疑心暗鬼に陥りました。
30歳になった2人は別の収容施設に移されますが、直後にジェニファーが急性心筋炎を起こして死亡してしまいます。
しかしその原因はわかっていません。
ジューンは「私は自由になった。ジェニファーは私のために命を諦めた。」と日記に書いたそうです。
残されたジューンは、その後施設を出て社会に戻り、静かな生活を送っているということです。
双子雑学~双子にまつわる用語~
ミラー・ツイン
利き手が左右逆だったり、つむじが右巻きと左巻きだったりと、鏡に映したように左右対称になっている双子のことを「ミラー・ツイン」といいます。
ごくまれに、心臓が右にあるなど、全ての臓器の位置が逆になっていることがあります。
これらの身体的なことだけではなく、性格や嗜好にもその特徴が現れることがあるそうです。
バニシング・ツイン
妊娠初期の段階で何らかの原因で双子の一方が死亡し、母体に吸収され消えてしまうことを「バニシング・ツイン(消える双子)」といいます。
はっきりした原因はわかっていませんが、胎児側の何らかの理由により片方の胎児が流産し、残された胎児の妊娠を維持するために、母体に吸収されるのではないかといわれています。
キメラ
1つの個体の中に、異なる遺伝情報を持つ細胞が混ざりあって生まれた人を「キメラ」といいます。
双子となるはずだった2つの受精卵が、早期の内に合体し、そのまま成長し生まれてくることがあります。
早い段階での合体は、2つとも1人の遺伝情報と認識し拒絶反応も起きませんが、遅い段階での合体だと、手足や臓器が2人分の体になってしまうことも起きています。
まとめ
不思議な運命の糸で結ばれているかのような双子は、好むと好まざるとに関わらず、お互いの存在を強く感じているようです。
科学的な双子の研究も行われているようなので、いつかはご紹介したような不思議な現象も、解明される日が来るのかもしれませんね。
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